ハシナガイルカ
ー Spinner Dolphin ー
ハシナガイルカは体長2m、くちばしが長いことからその名前がつけられました。
体つきはほっそりとスマートで、いかにもイルカらしい、美しい姿です。
同じハシナガイルカでも、生息する海域によってその体色はかなり異なります。小笠原のハシナガイルカは、背中が黒っぽい灰色、その下が淡い灰色、腹部は明るい白と、三色に分かれてます。
目の周りには、黒い線がまるでアイラインのように入ってます。

日本近海では小笠原でだけ見られ、たいてい数十頭から数百頭の群でいます。
ミナミハンドウイルカの次に、ツアーで会うことが多いイルカです。
ハシナガイルカたちは、日中は穏やかな入江でゆっくり行ったり来たりして休息をとり、午後遅くから次第に動きが活発になります。
夕方には、アクティブにジャンプやポーポイジングをしながらどんどん沖へ泳いでいく姿をよく見ます。どうやら、夜の間、沖で餌を捕ってるのではないかと考えられています。

波乗りを好み、よく船首波にも乗ります。舳先の水面下を泳ぎながら、時々仰向けになってこちらを見上げてます。
きりもみジャンプも得意で、英名のSpinnerはここからついています。
アクティブな行動をとるときは、興奮して、白い腹部が鮮やかなピンク色に染まります。
ヒトに馴れにくいので、飼育は難しいらしく、日本の水族館では飼われていません。
同じ理由から、いわゆるドルフィンスイミングにも適していません。ヒトが海に入ると、たいていは嫌がって逃げてしまいます。
でも、船首波に乗る姿が間近に見られたり、高々としたジャンプを繰り返し披露してくれたりすることが多く、ウォッチングがとても楽しいイルカたちです。
ごくまれには、群れ全体がのんびりして、水中に入るチャンスに恵まれることもあります。
そんな群れに遭遇できたら、とてもラッキーです。
そのときは、彼らを驚かさないよう、そっと離れたところから海に入って、彼らの通過を待ってください。